bud brand 2025 オブジェクトのテーマ

bud brand 2025 オブジェクトのテーマ

木×○○=木の可能性を広げるエシカルなプロダクト

木×○○=木の可能性を広げるエシカルなプロダクト

近年、いよいよと激しさを増す猛暑や豪雨などの異常気象。
その背景には、CO2排出に伴う地球温暖化が一つの大きな原因と考えられています。
そして世界では、SDGsの思想のもと環境に配慮したさまざまな取り組みが進められています。
日本でも森林保全や林業再生といった分野においては、間伐材や木片端材の利活用などの
アップサイクルな取り組みが躍進しており、今後ますますのアイディアや発想が期待されています。

そこで今回は『木』という素材にフォーカスします。
昔から人の暮らしに関係が深く、
これからも無くてはならない存在。『木』との共生の可能性に改めてフォーカスしたいと考えます。
『木』という素材と『〇〇』を掛け合せることで、新たな可能性が生まれ、
人の暮らしを豊かにするエシカルなプロダクトデザインをテーマとします。



pin

テーブル

Slits stool

椅子

MAGE FAN

扇風機

屑を編む

照明

KNIT

ウォールシェルフ、照明器具、かご

Bow stool

椅子

wood gems nail

ネイルチップ

組子絵馬

絵馬

pin

テーブル

風船で木材を組み立てる。
風船の原料である天然ゴムは、木から生まれ、土に帰る環境に優しい素材であり、風船だけで木材を組み立てられないかと考えpinを製作した。ピンと張る意味と英語で固定の意味をかけてpinと名付けた。
組み立ては簡単で、風船の中に木材を入れて膨らませ、好きな形で空気を抜く。毎回異なった、なんとも言えない愛らしいフォルムが出来上がる。
風船が縮む時に生じる力を利用し、中の木材を固定できるため、接着剤を使用せずに組み立てが可能。ゴムの摩擦力で床と天板を滑らず支える。

Student Designer
 Tsukamoto Mai
Student Designer
 Tsukamoto Mai

武蔵野美術大学
WEB SITE >

Slits stool

椅子

針葉で作られている椅子は少ない
理由として、針葉の柔らかさがデメリットとして挙げられる
針葉から感じる柔らかさは
デメリットではなく椅子であっても、
メリットとして扱う事ができないかと考えた
裏と表に交互にスリットを入れることで木材を曲げることができる
この技法が使われているプロダクトは少ない
あったとしても、柔らかさが失われているものが多い
柔らかい座り心地を求め、ピッチやスリッドの長さの研究を行い、アカマツの加工性の高さと柔らかさを共存させた椅子を制作した
座った時の感触は角材とは思えないような、まるでゴムに座っているかの様な感触の椅子が生まれた
木材とスリットを使った技法を使い、
木材の可能性を引き出し、木材の普及と使用の価値を高めることを目的として制作した

Student Designer
 Hara Yunosuke
 Instagram >
Student Designer
 Hara Yunosuke
 Instagram >

武蔵野美術大学
WEB SITE >

Corporate Award

MAGE FAN

扇風機

日本の伝統工芸の技で、再び人々の心を動かし、暮らしに愛着を。

MAGE FANは、日本の伝統工芸「曲物」の技を使った扇風機です。

薄いヒノキ板をダイナミックに曲げることで得たアイコニックなデザインは、「曲げ木のしなやかさ」を印象づけます。MAGE FANのやわらかで心地よい自然の風は、人々の五感を穏やかに刺激します。また、扇風機として使わない時でも、天然木の温かさや、使い込むことで風合いの変化を楽しめるインテリアとして特別な存在感を放ちます。

古くから人々の暮らしに寄り添ってきた「曲物」の新たな可能性をカタチにしました。

Student Designer
 Shindo Haru
Student Designer
 Shindo Haru

曲物工房清水
WEB SITE >

古くより日本人の生活を支えてきた、曲物の道具。かつてはありふれたそれらが、 時代の変遷とともに生活の「当たり前」ではなくなってから久しいです。ですが、手仕事の業は現代まで脈々と受け継がれ、 伝統的な工法でつくられた木の道具の魅力は今も変わることなく息づいています。変わらない魅力を、今を生きる誰かの手のもとに。生活にとけこみ、毎日を少しだけ豊かにしてくれる、そして使い手に長く寄り添っていく。私たちはそんな道具づくりを続けています。

西田恵一

飛騨春慶の職人である西田木工所の西田恵一さん。質の高い商品の集まるセレクトショップから、宮内庁まで様々な客先に商品を納めています。

名古屋市立大学
WEB SITE >

屑を編む

照明

「木の可能性を広げるエシカルなプロダクト」というテーマに対し、私たちはエコであること自体を価値とするのではなく、美的価値を兼ね備えたデザインこそがエシカルの本質的な価値であると考えた。美しいデザインは人々に愛され、長く使われることで製品の寿命が延び、結果として廃棄や無駄な消費を抑えられる。エコと美的価値の両立こそが、倫理的かつ持続可能な社会の実現につながると考え、プロダクトのあり方を模索した。
また、プロダクトとアートの違いは再現性にある。工場で電気鉋を用いて生産される鉋屑は、一定の規格を持ち、それゆえプロダクトとの親和性が高い素材であると考えた。そこで、鉋屑が持つ薄さや柔らかさがもたらす軽やかさや儚さといった特性を活かし、これらを造形として美しく表現する照明を三作品制作した。
本作品群を通じて、木という素材の新たな可能性を提案する。

Student Designer
 Yamaguchi Ryohei
 Kusaka Eita
 Tuzuki Yuta
 (8-409)
Student Designer
 Yamaguchi Ryohei
 Kusaka Eita
 Tuzuki Yuta
 (8-409)

東京造形大学
WEB SITE >

KNIT

ウォールシェルフ、照明器具、かご

金網や竹かご、毛糸のセーターなど日常にある身近な編み物は、軽く、丈夫で長 く使い続けることのできる魅力を持って います。編む素材によって機能や形を変 える編み物と木材を掛け合わせた製品を 提案します。 Knitは6φの曲木を編むことで作られる 木網の棚です。 曲木は木を蒸して曲げることで木材を曲 線に造形する技法であり、削り出す加工に 比べ木材を無駄なく利用できます。
Knitは4つのビスと曲木のパーツで構成されています。金網の構造を用いており、くねくねと曲がった曲木のパーツの山と谷を噛み合わ せて編み、壁面にビス固定することで目 動きのない頑丈な木網の棚となります。

Designer
 Kawano Mako
Designer
 Kawano Mako

Bow stool

椅子

Bow stoolは、日本の伝統的な床座文化と曲げ加工模様を融合させたスツールです。曲げ加工によって座面がしなやかに曲がり、柔らかなクッション性を実現。三角形と渦巻き模様の2種類の曲げ加工模様が特徴で、この加工により固い素材でも柔らかなしなりを実現しています。

床座は日本の暮らしに深く根付いた文化であり、畳の上でのくつろぎの時間を支えてきました。Bow stoolは座る人の動きに自然にフィットし、快適な座り心地を提供します。

伝統と革新をつなぐBow stoolが、世界の暮らしに新たな快適さをもたらします。

Student Designer
 Shimanoe Fumina
 Portfolio >
Student Designer
 Shimanoe Fumina
 Portfolio >

八槻木工所
WEB SITE >

八槻木工所は、伝統的な職人技と最先端の技術を融合し、精密な木工技術を通じて創造性をサポートすることでアイデアを実現します。

東京都立大学
WEB SITE >

Corporate Award

wood gems nail

ネイルチップ

木を宝石"gems"に生まれ変わらせる
木端材を利用したネイルチップです。
木端材を削り、磨きをかけて木のネイルチップにすることで
宝石として唯一無二で特別なものに生まれ変わります。

木の種類によって異なる色味・パターンがあり
その特徴を生かしたモチーフ
wood gems nailを身に着け、特別な催し時を楽しみます。

その日の木との出会いを大切に
この取り組みを通じて"木が自然の宝であること"を再認識します。

また、木材が建築材からファッション縫製材に広がる可能性を期待しています。
唯一無二の自然素材"木"へのさらなる可能性を探る、ファッショナブルなプロダクトが完成しました。

Student Designer
 Kimura Honoka
Student Designer
 Kimura Honoka

専門学校桑沢デザイン研究所
WEB SITE >

組子絵馬

絵馬

時代とともに変わる暮らしの中で、伝統技術はどのように未来へ受け継がれるべきでしょうか。
飛鳥時代から続く日本の「組子細工」。その美しい幾何学模様には、魔除けや祈願、縁起の意味が込められています。
しかし、技術者の減少や需要の低下により、この伝統は存続の危機にあります。
日本には、願いを祈り、神社に奉納する「絵馬」という文化があります。
組子の持つ「縁結び」や「祈願」の意味に着目し、この文化と組み合わせることで、
新たなかたちで未来へつなぐ方法を考えました。
それが 「組子絵馬」 です。

組子を組み立てて願いを書くことで、「伝統を感じながら願いを形にする」体験が生まれます。
完成した組子絵馬は、展示後に日本の神社へ奉納されます。
ミラノで書かれた願いが日本へとつながり、木が「文化を運ぶ媒体」として新たな役割を果たします。

Student Designer
 Kondo Minari
Student Designer
 Kondo Minari

株式会社 河島建具
WEB SITE >

河島建具は、伝統的な接合技法である「組子」を用いた高級工芸品を製造しています。千年の歴史を持つ日本の木工技術に深い敬意を払い、先人の技を守り、磨き、発展させ、次代の職人へと継承しています。

富山県総合デザインセンター
WEB SITE >

富山県総合デザインセンターは、デザイナーや企業の皆さまとともにデザインで富山を元気にする様々な取り組みを行っています。

香川大学
WEB SITE >